ストーリーを味わう

Oxygen not included(通称:ONI)には一応ストーリーが付いていて、とってもSF的だし女性同士の友情や男女の恋愛など甘酸っぱい話や謎の企業グラビタス社での研究内容が含まれる。ゲームプレイには何ら影響を及ぼさないがステキな話ばっかりなのでぜひ読んでほしい。右上のノート型のアイコンを押して以下の項目を読んでみると全体像が見えてくるだろう。
f:id:hyu954:20200506194719p:plain・私的記録
・調査
・Eメール
・日誌
・研究の通知
・通知 
f:id:hyu954:20200506194738j:plainこれらのメモはコロニーを開拓時にみつかる遺跡(オフィスのようなもの)を調査すると入手できる。ある程度プレイしないと全部読むことはできない。 
読むのが面倒な人のためにストーリーをまとめてみた。ちょっとずつ謎を解明したいというプレイヤーはここで読むのをやめることを推奨する。 
 
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順を追って説明しても良いが皆さんが興味ありそうな話題から話を勧めよう。
 

1、デュプリカントとは?

 
プリンティングポッドから出てくるデュプリカントは個性豊かで固有の名前を持っている。とはいってもユニークなのは35名までで、36名以降は同じデュプリカントが生成されるんだけどね。この点については「40人余りの従業員からDNAを提供してもらった」というメモが残っている。
つまりデュプリカントはグラビタス社の従業員のクローンなんだよ!
 

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では。Eメールを丹念に読んで彼らの人となりを見ていこう。
 
 
・ジョシュアとエリー
この二人のメールが結構な量ある。
ジョシュア:f:id:hyu954:20200506211249j:plain
 ジョシュア・サマーズ博士 グラビタスの統計情報部門
 分け隔てなく人付き合いができるナイスガイ。
 気難しいエリーに人付き合いのアドバイスをするくらい優しい。
 オットーに対しても「ミスター」とは呼ばない
 
エリー(?) :f:id:hyu954:20200506211307j:plain
E.ジョーンズ博士 グラビタスの統計情報部門
 「最も底辺の人々のひとり」という記載があり、何かしら身分が低いらしい。
 人付き合いが苦手なようで「友達は人数より質」がモットー
 ジョシュアには心を開いており、しょっちゅう雑談のメールを送りあっている。
 人の悪口を言ってばかりいる。
 
ニコラ:f:id:hyu954:20200506211334j:plain
 ニコラ・テクナ博士
 ジョシュアの昼飯を盗み食いしているのをエリーに見つかる。
 
バンヒ:f:id:hyu954:20200506211349j:plain
 バンヒ・アンサリ グラビタス ロボティクスラボ  新人
 宇宙船のスラスターを開発している。
 バブルスと同級生で親友。
 
バブルス:f:id:hyu954:20200506211405j:plain
 グラビタス生物工学部門 新人
 実験室でくしゃみをしたときに大きな鼻提灯を作ったので”バブルス”というあだ名が ついた。バンヒに髪のまとめ方を教えたもらったため二人は同じ髪形をしている。
 バンヒと同級生で親友。 
 
スティンキー: f:id:hyu954:20200506211426j:plain
 スティンキー・ガンダーソン ラボの管理人。
 自分のことを「ガンダーソン老」と言っているので初老のおじさんだろう。
 ジョシュアの椅子が壊れた時には2分で直した。有能な管理人だ。
 エリーに臭いといわれている。
 ラボの掃除中にデュプリカント開発の痕跡を見つけてしまった。
 
マリー(?) :f:id:hyu954:20200506211441j:plain
 M.スクウォドフスカ博士 グラビタスの物理学部門
 高齢の研究者。PC作業が苦手でオットーに使い方を教わっている。
 
オットー:f:id:hyu954:20200506211454j:plain
 オットー・クラウス グラビタスの物理学部門の新人
 新人の中で一人だけ博士号を持っていないため「ミスター」と呼ばれる。
 スクウォドフスカ博士の下で働いている。自分に気を使ってくれる
 スクウォドフスカ博士に恩を感じており電子リーダーを買ってあげようと思っている
 ただし学生ローンを完済してから。
 
デボン:f:id:hyu954:20200506211512j:plain
 デボン・(ロス?)・メイソン博士
 Toast of the Townというグルメ記事のブログを書いている。
 このブログはブログジャムアワードという賞を受賞した。
 表彰式に出席するために休暇申請を出している
 

2、デュプリカントとしては登場しない人々

 
ホランド博士:
 何日も寝ずに研究している。オリビアに促されて帰宅し、12時間ぶっ続けで寝た。
 起きてみると過去数週間の作業がひどいものだと気が付き休息の必要性を感じる。
 その後、子犬を飼ってスマホに400枚も写真を保存するほど溺愛する。
 休憩室でエリーに犬の話ばっかりして呆れられる。
 
ジャッキー:
 ジャクリーン・スターン グラビタスの創設者で監督官
 オリビアと同級生だが、監督官の任務に忠実であるがためオリビアとぶつかることが 多い。執務室でハキリアリを飼っている。アリの特性からデュプリカントの開発アイデアを得ている。例えばアリは自分の体重の20倍の重量を引っ張ることができる。
 
リビア
 オリビア・ブルサード博士 グラビタスの生物工学部門
 エリオン科学技術大学卒。監督官のジャッキーとは同級生。
 遺伝学プロジェクトおよび新しく設立された生物工学部門のリーダーとして入社。
 ジャッキーが先にグラビタスで働いているのでヘッドハンティングでもされたか?
 学生時代にタイムトラベル装置を作って未来の自分たちと会う予定だったが
 未来の自分は忙しすぎて会ってくれなかった。
 エリーによってアトミコンの仕事にアサインされる。本人は嫌がっている。
 製造ポットのソフトウェア開発用に自分の脳地図を技術者に提供した。
 「私的記録」はオリビアの脳をベースとした製造ポッドのAIが書いたものと思われ る。
 「研究の通知」から推測するに生物工学部門はデュプリカントの開発のために設立さ れた。
 

3、グラビタス社とは?

 ・製品
  採掘銃(業務用):デュプが使っている物
  熱無効化装置:氷バイオームにある装置か?
  家庭用製造ポッド:料理または食材を生成できる
 
・研究
  過酷な環境で育つ植物を研究している。また食料として摂取した際の心理的影響も  きにしているようだ。遺伝子学者が「生物を設計する」みたいなことを書いている  ので小惑星にいる動物はすべてグラビタス社が設計した生物なのだろうか?
 
・時間の弓
 グラビタスが開発した時間をエネルギーに変換する装置
 ちなみに時間は一方向に進むため「時間の矢」と言われることがよくある。
 
・アビサライトとニュートロニウム
 これらは人工元素。つまり小惑星は天然のものではない。
 ニュートロニウムは時間の弓を使用すると副産物として出来上がる。
 
メルトダウン
 原子炉がメルトダウンしたため撤退するよう呼びかける通知がある
 
・デュプリカント
 人間ベースのクローン。体長42cm程度。アリのように自分の体重以上の物を運ぶこ とができる。死亡したデュプリカントから記憶を引き継ぎすることはできない。その ためコロニーでの生活に必要な知識はチップに記録し製造時に埋め込むようにしている。
 
・惑星開発
 グラビタス社の製品や研究から彼らの目的は惑星の開発もしくは惑星開発キットの販 売だと思われる。製造ポッドを目的の惑星に運び込めばデュプリカントが生成されコ ロニーを開発し最終的にはロケットで有益な資源を運んでくる。 
 
 目的の星ではないらしい。遺跡、メルトダウン、ニュートロニウムといった証拠から考えると、時間の弓が暴走してグラビタス社の建物ごと時間または空間が飛ばされたのではないか?飛ばされた先に小惑星があり惑星の中にグラビタスの社屋が埋め込まれた形になった。時間の弓が動いた証拠としてニュートロニウムが存在する。そして何かがきっかけで製造ポッドが起動した。
 

4、全部読みたい

ストーリが気になって原文を読みたくなった貴女に朗報。
Steamのインストールフォルダの以下のファイルを
Steam\steamapps\common\OxygenNotIncluded\OxygenNotIncluded_Data\StreamingAssets\strings\strings.po
以下のソフトを使って開くと読むことができる。
 メールを読むときだけコツがいる。strings.poは
本文;
宛先:
差出人;
の順で書いてあるのでメールの区切りだけは気を付けてほしい。

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これでメールのひとかたまり。
 

5、まとめ

いかがだっただろうか、バンヒとバブルスをペアで採用したくなったりしないか?
おじさんはこういった「科学的に特殊な状況下で織りなす人間ドラマ」が好きなんだな。小惑星を舞台にしたSFとしてはフレデリック・ポールの『ゲイトウエイ』がおすすめです。読んでみてね。