Oxygen Not Included プレイ日記 その5

皆さん!今日も元気に精錬装置壊してますか?

 

今日は精錬の話

 

今日は仕事をするふりをしてwikipediaで金属の精錬方法を調べていました。そんなタイミングでとても参考になるツイートを発見

 

https://twitter.com/yossye0326/status/1179095577457389568

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加熱の欄を見ていただくとわかるように、金属によって精錬時の排熱が異なるんですね。にわか精錬マニアの私としてはふふーんと腑に落ちる数字が並んでおります。それでは私の調査結果をご紹介しましょう

 

金の精錬は簡単です。350℃以上に加熱するだけ。ね?簡単でしょう?

材料の金アマルガムっていうのは水銀と金が混ざったもの。いわゆる合金です。合金ってのは化合物ではなく金属が混ざっている状態。で、350℃を超えると水銀が気化するため金だけが残るって仕組み。だから精錬時にも熱をあまり出さないんですね。

デュプリカントは水銀の蒸気を吸っても平気な体を持っているようです。

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タングステン

マンガン重石は化学式で表すと FeWO4。ここからタングステンを取り出すには湿式精錬をするのが一般的だそう。湿式精錬というのは薬品で使って精錬する方法。高熱を使うのは乾式精錬というそうですよ、奥さん。

FeWO4をアルカリ性の薬品でFeを溶かして、WO3を作った後にHと反応させてOを抜いてWができる。

タングステン

https://www.nirs.qst.go.jp/db/anzendb/NORMDB/PDF/40.pdf

 

銅の精製方法は知ってた。銅鉱石を硫酸に溶かして硫化銅水溶液(緑色)を作って、そこに銅で出来た電極をぶっこんで電気を流すと電極に銅が析出するってわけ。銅鉱石を掘り出すのではなく鉱山に硫酸を流し込んで硫化銅水溶液を汲みだすっていう荒っぽい採掘方法をしている動画をYoutubeで見た記憶があるんだけど、見つからなかったので以下の動画をどうぞ。これも湿式精錬なので精錬装置から酸の廃液がドバドバ出てきておかしくないはずなんだけど、まぁゲームだし。

www.youtube.com

アルミニウム

これも知ってた。酸化アルミニウムを含むボーキサイトっていう鉱物を湿式精錬してある程度、純度を高めた後で銅と同じように電極を突っ込んで電気を流すってやり方。精錬するのにめちゃくちゃ電力が必要で銅の10倍は必要とのこと。この辺をリアルに実装してほしかった。「排熱は少ないけど精錬の時間がかかる≒電力を食う」といった形とかで。 

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ニオブ

まず、材料のテルミウムという鉱物が存在しない。パイロクロアという鉱石から作るのが一般的だそうですよ。化学式が(Na,Ca)2Nb2O6(OH,F)なので湿式精錬でしょうね。塩酸とかでNaとかCaを取り除いてアルカリの溶液でOHとかFを取り除いた後にHで還元(酸素を取り除く)してNbを作るのかな?めんどくさそうな感じがする。

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鋼鉄と鉄

これが地球とOxygen Not Includedの世界でずいぶん違う。酸化鉄とコークス(炭素)を燃やして2FeO+C→2Fe+CO2とするのが地球式。この際に鉄に炭素がかなり混ざったものができる。この鉄を溶かしたところに酸素を吹き込んで余分な炭素を燃やして炭素を2%以下にしたものが鋼鉄と言われるもの。

Oxygen Not Includedの世界では鉄を作るのに鉄鉱石(FeO)か黄鉄鉱(FeS)を使う。これは湿式精錬をしているのではないかと思う。排熱もアルミとあまり変わらないし。一方で鋼鉄の精錬は鉄鉱石+炭素+石灰という組み合わせなので地球と同じやり方をやっているんだろう。そりゃ熱いわけだよ。以下のページに鋼鉄の作り方が書いてあるがコークスというのは石炭から硫黄とかの不純物を取り除いた精錬炭素のこと。

www.slg.jp

 

まとめ

一台でどんな金属でも精錬できちゃう夢のような装置だよ。まったく。

そいじゃーね。